2012年12月07日

乗り越える力(小澤氏 2007)

7日夕方に東北で強い余震がありました。寿命が長引けば、豊かな経験もできますが、辛い体験をする確率も高まります。東日本大震災の前に短命で亡くなった人と、津波で家族を失った長命な人とを考えると、前者のほうが幸せだったのではないかとさえ思います。
万一自分が同じような体験をしたときには、傾聴してくれる人を探して不快な感情を表現することや、十分な時間をかけて記憶の再構成を行うという作業が必要になってきます。安心して寄り添ってくれる誰か,話を聴いて受けとめてくれるだれかの存在によって,安心感、安全感が生じ,否定的な感情や思考が徐々にそして自然な形で中和されて行きます。
自分が援助するときは、言葉や表情などさまざまな表現で他者に伝えることを手伝うことが大事です。そして安定した心情を保ってかかわるように注意を払うことが必要です。東北に手伝いに出かけた女性がハイヒールにスカート姿だったというお話を伺い、気配りの大切さを教えられました。また必死で働いている看護師の女性に「思ったより綺麗にしている」などという言葉をかけた人もいるそうです。



Posted by ジューンベリー  at 19:41 │Comments(0)

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