2013年07月21日

なぜ伝わらないか?

「伝え方の教科書」(小暮太一)では、分かりやすく伝える、その奥義として以下をあげています。
1.相手に興味を持ち、相手を知り、相手になりきる
2.そのためには、できるだけ相手と同じ経験をする
3.ただし、絶対に相手と同じ目線は持てない

日々、生活していて、なんかずれている・・・と感じることってありますよね。大概は、相手が自分のことを中心にして理解していることが多いのですが、自分も同じです。話しをする前に、ちょっとだけそのことを考えると、すれ違いが減るかもしれません。
何かお願いをするときには、特に相手の立場に建って考えると、スムーズに行くことが多いようです。自分の都合10%相手の都合90%ぐらいに考えていくと、ちょうど五分五分になる、ぐらいに思っています。それぐらい人間は、自分の価値観に囚われているのだな~と実感します。
言葉だけでなく、図や写真を使って説明する、見てもらうことも、誤解を減らすよい方法かなと思います。折り紙のやり方を言葉で示すより、実際に図で書いたほうが、格段に伝わります。写真だったら、もっと分かりやすいかもしれません。
認知症のことを考えると、あれこれ限りなく広がってしまいます。明日はわが身。

雨引山 90代の女性による撮影  


Posted by ジューンベリー  at 08:21Comments(0)

2013年07月21日

伝え方

「伝え方の教科書」という本を読んでいます。高齢者のお世話をしているご家族のご苦労はなかなかのものがあると感じます。
ある女性の妹さんは、日ごろ財産を狙っている親戚とは違って、私利私欲なく10年もお世話をしてきたのに、最近になって財産目当てのように言われ、泣いておられました。
またあるお嫁さんは、まめに訪問しているにもかかわらず、娘はなぜ来ないという話を繰り返す義母さんに声を荒げておられます。男性はこのような苦労を避け、面倒がる傾向がありそうです。もっと協力してくだされば、悲しい思いが減るのにな~と感じます。
分かりやすく伝える、といっても、相手が認知症の時はもっと厄介です。相手の立場になって、というのは、相手が重症の認知症ではないことが前提です。妄想や幻覚を察するということは、なかなか困難です。おれおれ詐欺はこのような心理につけ込んでいるのです。
だれしも最終的には認知症になる運命なのかもしれませんが、極力そうならないために、予防したいと強く思います。自分だけはならない、という自信は全くありません。  


Posted by ジューンベリー  at 08:04Comments(0)